老人と海をひさしぶりに読んだが、つるんてんだった。心がひっかからない。私には何かが足りないからこうなるのだろう、と思った。
ただ、それでも、やっと気付いたこともある。ある種のものを気持ち悪いと言う人たちは、決まってこの手のものが好きではないということ。逆に言うと、この手のものが好きでないからこそ、ある種のものが気持ち悪いのだと思う。何となく、分からなくもない。
要は、おなかとせなかは絶対にいっしょになんかならない、ということなのだけど。
それでも、私たちは、おなかとせなかを持っている。今はとりあえず。でも、意外とそんな状態は結構ずっと続くんじゃないかとも思う。