聞いてないよ

この前、人身事故か何かで電車が遅延していて、ダイヤ調整のために電車の行き先を変更します、というアナウンスが車内に流れた。
その時、誰かが「聞いてないよー」って言った。
確かに私も聞いてはいない。



会社で仕事してると、面倒でも契約書を取り交わすことが多い。けど、日常生活では契約書が出動することは少ない。
特に日常的な買い物。
シャンプー買うときも、切符買うときも、別に契約書を取り交わすわけじゃない。
行き先が変わろうと、シャンプー開けたら中身がリンスだろうと、契約違反だとか何とか言えるわけでもなくて、
聞いてないよー、っていうのが精いっぱい。
それでも、私たちは電車にも乗るし、シャンプーも買う。
だいたいいつもちゃんと予想通りだから。
生活者の立場って弱いな、って思うと同時に、やっぱり信頼できる社会のほうがいいな、って思った。



おわり。


   


   

自由に何かを書くならば

ずっとずっと思い続けたとしても
不安はなくならないし
希望も見いだせない
いつかは巡りくるかもしれない春を夢見て
じっと耐えて待ってみても
冬は終わらないかもしれない



いつでも夏
暑さに負けさえしないのなら
自由に動き回れるはず
暑さに負けるのなら
それはずっと耐える冬を受け入れて
いつか自由になれる日のことを夢みて
進んでいくしかないのかもしれない



一歩は常に等間隔
波のない緑のなかで
拾った果実は海に投げて
また一歩を歩き出す


   

こわい世の中

渋谷で、青信号を渡っていたら、赤信号側から車が勢いよくこちらに向かってきた。渡っている私に気づいているはずなのに減速もせずに横断歩道を突っ切ってこようとしてきたので、最初全く意味が分からずぼーっとしてしまったが、事態のやばさに気づいてあわてて逃げた。間一髪でどうにか避けられた。轢かれなくてよかった。あまりにも、歩行者無視だったので、一瞬、東京ではなくて、イギリスとか中国にいるのかと思ってしまいました。物騒な世の中です。