2005-12-26 トンネルの向こうで rough log 雪は目の前を通り過ぎ、地面に落ちてゆく。 私に触れることなどなく、ただ落ちてゆく。 たくさんの落ちてゆくものたちの世界の中で、 太陽や月、そして、幾許かの動物たちは、山を昇ってゆく。 見えないようで見えるちからは、強く、私の背中を押している。 そんなちからと、今ここで雪をつかまえようとしている手と、 どちらが私かと問われたら。 足の周りを通り過ぎてゆく風の冷たさが 私の心に何かを語りかけているという事実だけが 私の実感。