とあるCDを聴いているときに思ったこと

編集によって生まれる何かは、人の心を動かすという目的においては、コンテンツそのものよりも重要であったりもする。例えば、ニュースそのものは新しい事実の断片でしかないけれど、編集されることや誰かの思考の流れの中に置かれることや歴史の中の1ページとして認識されることによって、何らかの命が授けられるように。

iPodは、そういう編集を簡単に行う方法を私たちに与えてくれたという意味で画期的な商品だけれど、それによって、CDを聴きながらプロの編集の中に隠された文脈を知る機会が減ってしまうとしたら、それはそれでさびしいなぁとも思う。