ひまわりの種

りすのオルゴール。
くるくるとまわりながら、ひまわりの種をかじる。



"Of course I do. but..."



響きが痛い。



私は思う。
しましまのひまわりの種の中にある、
なみだがたの、しろいたねを。



でも、かじってもかじっても
なみだがたのしろいたねは、姿を見せず
オルゴールはただ、回り続ける。
ぐるぐると。



それだけが、全ての救い。



"...but I get along without you very well"
うぇるの、る、の震えがこころを動かそうとするときも、
りすの繰り返す動きが
ただ、こたつにすわって、無造作にひまわりの種を
剥いては口に運び続ける時のような
一方通行な時の流れをつくり、
あと何時間かで訪れるいつもの日常のお膳立てをする。



泣いてるばあいじゃ、ないよね。



いつもの、いつも。
ありがとう。