子猫

何故か猛烈に子猫を欲している自分がいる。
ディスプレイに灰色く写った自分とその魂は
蛍光灯の白い光にぼんやりと滲まされて
猛烈に子猫を欲しているかどうかが徐々に分からなくなってくる。
今度はとなりのフォークを欲している自分がいる。
いつか刺されるだろう、
だけどそんな思いは自分の意識にぼんやりと滲まされて
クリーム色の壁のなかにひっそりと隠れてしまった。



机の上の紙の白さが、目に痛い。
何も書かれぬ空白のないブログ、明日のページはまだなくて、
そんな埋める必要のない気楽さが、私にとってはまだうまく馴染めない。