ジュース

ジュースを飲んだら、おなかがなった。
少しだけ。
空気はかすかにふるえて、私をとりまく。



寒くて足はぴりりとしているけれど、
そういうぴりりは見えないけれど、
そのぴりりは生きていて、
いまここにあるということを私はシンジてる。
さっき飲んだジュースや、さっききこえた
おなかの音なんかよりも、ずっとずっと強く。



さっきとりまいていた空気を手でつかんでみよう。
それがたとえつかめなくても、
となりの色つき鳥の心は、ちっちゃくちっちゃく
するっと動くかもしれないから。